だいぶ前にも書いたんですけどね。同じような不幸な方を出さない為に、今一度書いておきます。

中学生の頃、私は音楽CDを買いまくってたんですよ。
毎月1枚買ってたんですよ。CD1枚3000円ですからね。月のおこづかい全部ですよ。「はらたいらさんに全部」みたいなノリで、CDショップにどんどんおこづかい渡してましたよ。
まあそしたらどんどんスタンプが貯まりましてね。ある時貯まったスタンプと交換で「盤面がCDになっている置き時計」コレを貰ったんですよ。

想像してみて下さい。カッコイイでしょ。
CDに時間の表す数字とか書いてない、シンプルな時計だったんですけどね。私はそれを見てこう思ったんですよ。


「ああ、さすがCDショップだな。売れなかったCDを盤面に使ったんだな。リサイクルだな。」


って。時代を先取るエコな品だと思ったわけですよ。
そうすると


「じゃ一体売れなかったCDって何だ?演歌か何かか?」


って思うじゃないですか。思うんですよ。思って下さいよ。後生ですから。
で、その時私はこう決意しました。


「いつかこの時計をブッ壊して、何の曲だか聴いてやろう」


って。
考えが暴力的ですよね。戸塚ヨットスクールですよね。

そう思って何ヶ月だか経った時、ついに「こんなものいらね」って思った時が来たんですよ。
思い立ったが吉日ですよ。早速時計を取り外しに掛かったのですが、なんか簡単に取れないんですよね。

でもそこはヨットから生徒を海に放り投げる要領で「エイシャオラァ」と力を出してみたら「パリーン」と盤面が割れちゃいましてね。真っ二つですよ。美しいくらいに真っ二つ。

そしてよせばいいのに割れたままCDトレイに乗せて「PLAY」ボタン押してみたんですよ。
案の定、CDデッキの中で2枚の円盤が乱舞する音が聞こえましてね。


「ガチャガチャガチャ!…(シーン)」


「その時の音を文字で示せ」という問いがあれば、これほど的確な文は無いというくらいのリアルな擬音だと思います。



奇跡を信じなくなったのはこの頃からです。



皆さん、奇跡は起こりませんからね。雨に濡れて出来たシミがキリストに見える!ってそれ単なるシミですからね。
やはりこうやって大人になって行くんだと思うわけですよ。

割れたCDはデッキを分解して救出しましたのでご安心を。


そんなわけで写真の方を。


本日は初秋の楓写真などを。

「さぁ紅葉だ」なんて意気揚々と出かけてみるとまだまだだった、なんて経験毎年やっちゃいますよね。色付く最初の頃って何回も空振りするものだと思います。
そしてその時期に見つけた貴重な紅葉ってのは大抵葉っぱが汚かったりするんですよね。

単に傷んで早く色付いちゃっただけでは…みたいなのが最初の頃の紅葉だと思います。そんな頃の紅葉を集めてみました。

緑と赤
緑と赤 posted by (C)葱

ほら、なんていうのか赤が美しく無いですよね。なんとなく「ギリギリ赤くなっちゃいました」みたいな「甘栗むいちゃいました」くらいのギリギリ感だと思います。



色づき
色づき posted by (C)葱

上の写真と同じ主体です。貴重な赤い葉っぱですからね。縦でも横でも慎重に撮るのがこの頃の紅葉だと思います。



田園調布の銀杏並木
田園調布の銀杏並木 posted by (C)葱

こちらは田園調布の銀杏並木。皆さんご存じの「田園調布に家が建つ」というあの田園調布です。
あえて観光で行くような場所でもありませんが、近所に住んでみると「うわぁ、豪邸ばっかり」といった感じで、楽しむ事ができます。



黄色い葉
黄色い葉 posted by (C)葱

たまには広角で撮ってみたりもします。
広角で葉っぱを撮るとファイルサイズがかなり大きくなるんですよね。だいたい25MBくらいになります。これを現像するのは結構マシンパワーが必要になります。



流行最先端
流行最先端 posted by (C)葱

こちらも色づき始めの紅葉ですよね。色が爽やかな感じになりません。



星のよう
星のよう posted by (C)葱

こちらは結構色付いているのですが、角度が悪い。初秋ってこんなのが多いですよね。正面向いて真っ赤なものが極端に少ないんですよ。



星降る場所
星降る場所 posted by (C)葱

仕方ないので、緑の楓を赤い葉っぱをバックにして撮ってみたりするのも一興かと思います。背景の赤は紅葉では無く、初秋の頃に真っ先に赤くなる普通の葉っぱです。

よく公園とかで「お、もう紅葉が!」なんて近づいたら全然違う木の葉っぱでガッカリする事が多いですよね。その色を背景に使ってみました。



緑のスポット
緑のスポット posted by (C)葱

こちらはもう完全に緑色で撮ってますね。こういう気分になるんですよ。「もう赤いのは無いからいいや」って。



ということで、初秋の頃に勢い余って一眼レフを持ち出してしまった時は、緑の楓を撮るなど気分を切り替えて撮ってみて下さいね。
「ありませんでした」と空振りするよりは、「秋本番までの練習だ」と思って撮っておいた方が得であります。
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