「キヤノン:撮影者の眼球をスキャンし、虹彩情報を写真に付加」という記事がwiredvisionに出ていました。

2008年2月7日(米国時間)付けで申請された特許出願書によれば、このカメラのシステムは、眼球をスキャンし、その虹彩情報を、カメラで撮影したすべての写真にメタデータとして付加するという仕組みだ。

発想は、透かし技術よりもハッキングが難しいシステムを作り、写真の所有権を明確にすることによって、写真が撮影者の意に沿わない形で使われないようにすることにある。

ファインダーを覗いたその目の虹彩情報(瞳孔の周りにあるドーナツ状の部分)を画像に埋め込むのだそうです。
画像に入れるといってもExif情報じゃないですよ。あれは誰でも改ざんできます。
画像を劣化させない程度に情報を暗号化して分散するのかなど、詳細な技術はこれから開発するのだと思います。


こういうニュースは、写真を撮っている人でも「あっそ」くらいで済むのですが、私の場合は多少重みが違います。
実は過去に写真をパクられた事があるのです。
その時感じたのは「自分が撮った写真なのに“これは自分の写真です”と証明するのは意外と難しいぞ」ということでした。

ちなみにその写真は以下の写真です。

私の写真で「桜シャワー」
パクられ元_桜シャワー
パクった人の写真で「さくら」
パクられ先_さくら
(クリックで大きな画像になります)


私の写真は世田谷区の「呑川緑道」という行きつけのスポットで昨年撮影したものです。対してパクり写真では「前谷津川緑道」とコメントが書かれています。調べると板橋区にあるらしいです。

発見したのは単なる偶然で、当時livedoorPICSの新着写真で人の写真を見ながら勉強していたのですが、その時に「あ、同じ場所で撮ったのかな」とか思ってみたら私の写真だったという経緯です。

別にたいした写真でも無いですし、「私の作品です」という気持ちも無かったのでスルーしようと思っておりました。しかしさすがに別の地名として載せているのは如何なものかということで、ライブドア運営に問い合わせました。

詳細なやり取りは覚えてないですが、要は「その写真が自分のものであるという証明はできますか?」といった内容が返って来た覚えがあります。

その時初めて「あれ?証明できないな」と思ったのです。

明らかに自分で撮った写真なのですが「証明しろ」と言われると、ツールで簡単に情報が変えられるExif情報は全くアテになりませんし、被写体として身内が写っているわけでもありません。でもこの写真は私の写真なのです。

なんというジレンマ。結構ショックを受けました。


結局その時は、以下の情報を送りました。

a.オリジナルサイズの画像を添付
b.Exif情報に書かれているカメラのシリアル番号と同じ番号の保証書画像を添付


「a」に関しては、livedoorPICSが大きな写真の閲覧ができない為、予め縮小した画像を掲載しておりました。パクった人に「このサイズを用意してみろ」と言えば無理矢理引き伸ばしたサイズしか出せないだろうという意図で送りました。
この場合は有効だったと思います。

「b」に関してはパクった人の画像はExif情報が消されているので、残っている私の方で出せる精一杯の情報ということで出しました。
こちらに関しては、相手が持ってる適当な保証書の番号をExif情報として埋め込んであげることで偽造は可能だと思いますので、あまり有効ではありません。


運営の判断としては、上記内容以上の証拠が相手側に出せなかった場合、相手の画像を削除する、というものでした。

結局当時削除された記憶があるのですが、なぜかその写真が今は復活しているので、もうスルーする他無いと思っております。

この時から「電子透かし」などの技術について、少し勉強しているのですが、どれも有料ですし、いちいち画像に埋め込む作業も面倒だと思いました。
なので、この虹彩情報が撮影時点で自動的に埋め込まれるなら素晴らしいなと思います。

しかし正直“ファインダーを覗く”という行為が廃れてきているので、虹彩情報じゃなく、シャッターボタンに指紋情報を読み取れる程度で良いのではないでしょうか。
要は簡単に画像を劣化させずに暗号情報を埋め込む技術があればそれで良いのです。

最後に一言。

あなたの写真は本当に自分の写真と証明できますか?


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