先日初めてRAWモードでの撮影を試してみました。
正確にはS(ファイン)+RAWモード。JPGとRAWを同時に撮るモードです。

そしていざPhotoshopElements5.0で40Dで撮ったRAWデータ(.CR2という拡張子)を開こうとすると、以下のようなエラーが出ます。

00_RAW読込エラー


ヤバい!せっかく買ったPhotoshopが使えないとバレたら大変だ!(家庭的な意味で)
ということで調べました。
どやら40DのRAWにあったプラグインがadobeのサイトにアップされている模様です。

Camera Raw 4.2アップデート(Windows)

01_プラグインのダウンロード

左側のdownloadからzipをダウンロードします。
解凍すると「Camera Raw.8bi」というファイルができあがります。
PhotoshopElementsが起動中であれば一旦終了し、「C:\Program Files\Adobe\Photoshop Elements 5.0\Plug-Ins\File Formats」ここに元々存在してある「Camera Raw.8bi」を「Camera Raw.8bi_backup」などと適当にリネームします。何かあった時の為です。

そして先程の解凍してできたファイルをこの場所にコピーします。
これだけです。

この後にPhotoshopElements5.0を起動し、.CR2ファイルを開いてみますと以下のように開くことができます。

RAW現像_01開く

あとは何やら右側のスライドバーが怪しいのでいじってみます。
例えばホワイトバランスはこの時「晴天」で撮ってましたが、「日陰」の方が良さそうです。
赤が強いので、露光量(露出)もマイナスの方が正解なようです。あと黒レベルを上げると写真に多少重みが出ます。
彩度を上げすぎて不自然な色合いになって困った時の為なのか、「自然な彩度」なんて設定もあります。なかなかユーザの心を掴んでいます。

色々変更して試した2つの例が以下の画面。

例1:日陰設定で露出補正をマイナスした割と標準的な設定
RAW現像_02編集例1


例2:赤をより強めた現実的で無い設定
RAW現像_02編集例2

そして設定が決まったら右下の「コピーを開く」ボタンをクリックします。

RAW現像_03いつものPS

すると、いつものモードで編集ができる。

ということの模様です。前々からRAWとはこういうものだ、とは知っておりましたが、実際やってみるとかなり感動します。撮った後から露出の調整や色温度を細かく設定でき、どの様に設定しても元画像が劣化することはありません。JPEGとの大きな違いです。

では、今回の画像を修正した結果などを見てみましょう。

こちらはJPEGで保存された元画像。背景の明るさに押され、前面の紅葉が暗くなっています。
RAW現像_元JPG画像


こちらは上のJPGをPhotoshopElementsでそのまま加工(コントラスト程度)をいじった画像です。
RAW現像_元JPGをPSで修正

まあ悪くは無いですが、やはり前面の暗さが目立ちます。

こちらが今回修正したRAWデータから作成した画像。例が2つありましたので、2つ共載せてみます。

例1
RAW現像_例1写真


例2
RAW現像_例2写真


いかがでしょうか。
RAWの方が何を表現したかったのかが解りやすくなっていると思います。
また例2の様に、多少現実とは違う色合いにすることもできます。見せたい部分がドンヨリしているよりは、パーっと明るく見えた方がその場に居たような雰囲気まで味わえると言えるかと思います。

ということで、撮影した時に見た感動を伝えたいはずなのに、撮ったものが違うとやる気が無くなります。現場で露出補正値をいじったり、三脚をあーでもないこーでもないと立て直したり、そういった過程を楽しむのも重要ではありますが、都心では人の目もあります。また撮影者専用の被写体でもありませんので、“素早く撮ってとっとと去る”というのも重要な事だと思っています。

その様な場合にもやはりRAW現像は生きてくると思います。
ご参考になれば幸いです。

※この内容は2007/12/05に内容を修正しました。

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