EOS Kiss X5が2011年3月3日に発売されるそうです。当サイトでは、よくある機能レビューなどでは無く、実際に花写真などをメインで撮るにあたって、本当に必要な機能についての比較をしようと思います。
花写真に必要なのは、大きな画素でも無く、たくさんの測光分割数でも無ければ、多くの操作ボタンや機能でもありません。結局使う機能なんて限られていますので、その辺りをオフィシャルサイトの比較表やスペックから読み解いて行きたいと思います。
今、本当にお得なEOS Kissシリーズはどれなのか、迷っておられる方の助けになればと思っております。

まずは映像エンジン以外で比べてみよう!

 前回X4の時にも申し上げたのですが、映像エンジンというのはデジタル一眼レフの最も重要な部分です。キヤノンで言えばDIGICシリーズですね。この部分の処理能力が上がると

・もっと大きな画素数が扱える
・連射処理能力が上がる
・高感度(ISO 3200等)で綺麗に撮れる

などなどの様々なメリットが出てきます。
ただEOS Kissシリーズは一眼レフの入門機ですので、率先して最新の映像エンジンが載る事は無いでしょう。X3~X5まで全てDIGIC 4という同じ映像エンジンとなっていますので、ここは選ぶ基準から外す事にしましょう。


代表的なメリット/デメリットを挙げてみよう!

 例によって私の独断と偏見で、どうでもいい違いを省いた、重要な違いについてを挙げてみたいと思います。
X3が優れている点 X5が優れている点
・特に無し

・液晶画面のバリアングル対応

・液晶画面がワイド3型へ

・クリエイティブフィルター(アートフィルター)が付いた


・画素数が上がった(大きいサイズで撮影可能)
・常用ISO感度が6400まで設定可能
・連続撮影速度が少し速い
・露出補正が±5まで可能

 私がちょっと考えただけでも「これは凄く使いそうだ!」と思うのは、やはり右の図の背面液晶が自在に角度を付けられる「バリアングル対応」というものです。
花写真を面白く撮るには、超ローアングルで撮りたい場合が多くなります。この場合はファインダーを覗けませんので、背面液晶に表示しながら撮影する「ライブビュー」という機能を使います。しかし背面の液晶がが非常に見にくいのです。背面に表示されているだけマシですが、マクロ撮影などのシビアなピント合わせをする際は決死の思いでピント合わせを行います。「た、多分コレならピント合ってる…たぶん…」と思いながら撮影するのですが、そういう時は大抵、絵のバランスが悪くなっていたりします。体勢が厳しいので、構図などを考える余裕が当社比20%は減ります。
その点、この可動式の液晶画面があれば、超ローアングルからハイアングルまで自在にピントが合わせられると思います。

 次の「液晶画面がワイド3型へ」というのもメリットでしょう。
私の使用しているEOS 7Dも、EOS Kiss X3も、液晶画面は4:3の3型だったのですが、写真再生時は上部に空白ができてしまう表示でした。約92万の液晶のドット数を全て生かしていなかったわけですね。
ワイド3型にすることで写真の縦横比と同じの3:2となります。よってワイド3型では今までの3型より大きく表示されるということになると思います。
「液晶画面なんてちょっと確認できればいいじゃん。そんなに違いは無いでしょ。」と思ってしまいそうですが、慣れてくると撮影後は必ず液晶画面を確認するようになります。より客観的に撮った写真を見直すには背面液晶がとても重要になるわけです。シビアなピントを求められるマクロ写真であればなおさらであります。
X3からX4のレビュー時には挙げませんでしたが、1年撮影してみて、やはりこれはメリットだと感じた次第です。

 3点目の「クリエイティブフィルター」というのが最近流行の「ジオラマ風」とか「トイカメラ風」などの画像加工の事です。人によっては「そんなの自宅のPCでやった方がいいだろう」なんて思ったりすると思います。私もそんな風に思っていたのですが、レタッチに時間をかけていると写真がアホらしくなりますので、カメラに付いていた方が良いと思います。移動中や滞在先などで、ちょっとカメラを操作して加工を加えられれば楽しいですよね。よって私はこの点を利点として捉えます。

 尚、この最も大きいと思われるメリットのうち、ワイド液晶以外の2点はX4と比べてもメリットと言えます(X4にはバリアングルやクリエイティブフィルターはありません)。


で、結論は?

 私の結論としては、今までの実際の撮影で何度も“欲しい”と思った「バリアングル機能」が大きいです。“X4とX5の機能差は全く無い”と言っても過言ではありませんが、このバリアングル機能が付いただけで私の評価は上がってしまいます。

 よって、花や植物をメインに撮影していこうと考えている方は、X5が良いと思います。きっとあなたのブログに載せる写真は、人が見たことも無いような虫目線の面白い写真ばかりになると思いますよ。

「へー、べつにそんな機能どうでもいいよ」と思っているビギナーの皆さん、写真講座でも書いているように、写真というのは細かいテクニック(例えば露出補正やホワイトバランスなど)より、人が思いつかないアングルとフレーミング(空間の切り取り方)で全てが決まります。
人間目線の“こんな花咲いてました”という写真よりも、いつも見ている花を“うわ、こんなの見たこと無い!”と思わせる写真の方が撮ってる方も見ている方もみんな楽しくなるのです。
ということは、やはりバリアングル機能を使って、超ローアングルから花を見上げても楽な姿勢で撮れるというのは、非常に有利だと言えると思います。

子供の撮影や記念写真、山並みや広大な風景を撮るような風景写真をメインに考えておられる方は、X3かX4をオススメします。
型落ちとなるX4と最新のX5で迷っておられる方は「自分は植物写真を撮るのかどうか」で決めてみても良いくらいたいした違いはありません。


ということで、バリアングル機能がうらやましいので、7Dを使用している私はX5ご購入者様の使用感を聞きながらハンカチを噛みしめて悔しがる事にします。

最後に、上記内容は個人がオフィシャルサイトを見ながら考えた個人の感想です。
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