重要な事は2回言うのが常であります。ということで、本章もフレーミングについてです。

しかし「良いフレーミングの例」なんてタイトル付けてしまったので、恥ずかしい例を出してしまうと、枕に顔をうずめて「バカバカバカ、僕のバカ」と思春期のようになってしまいます。ここは私も少し気合いを入れなければいけません。


ということで、まずはこういった風景があるとします。
さあ、あなたならどう撮りますか。

図7-1:鎌田前耕地緑道、あなたならどう撮る?

「私はここでは気が向かないから撮らないな」

ちょっと困ってしまいますが、これも正解です。気が向かない所を「さあみんなで撮りましょう」なんて言われても困ります。ただこの章で私がそれを言っても通用しませんので、なるべく頑張ってみようと思います。

■例1:赤いツツジと白いツツジを掛け合わせてみる。


図7-2:赤と白の掛け合わせ例

まずどう考えてもこのツツジは撮りたくなるでしょう。赤と白が混ざって咲いているのを見れば、自然と掛け合わせてみたくなるものです。
私の場合は赤を前ボケとして白を主体としてみました。前ボケを大きく入れた事で、主体がソフトフォーカス風なイメージで仕上がっていると思います。



■例2:赤いツツジをアクセントに、白を浮かせてみる


図7-3:赤と白の掛け合わせ例2

例1の合わせ方も面白かったですが、同じ白が主体でも、背景に赤を持ってくる事でより際立って白が見えてくると思います。「ここを綺麗と感じたんだよ!」というのが一目瞭然ですよね。フレーミングによって主体を生かした典型的な例かもしれません。



■例3:タンポポの綿毛を撮ってみる

もちろん、一番目立つツツジ以外にも撮りたくなるようなものはたくさんあります。最初の画像では分かりにくいですが、白いツツジの上辺りに小さな綿毛を発見しましたのでそれを撮ってみます。


図7-4:タンポポの綿毛の撮影例

ちょっと右に傾いてしまったのが反省点ですが、「大爆発」をイメージして撮影しました。普通の綿毛写真とは違ってインパクトがありますよね。

「日の丸構図」ですが、あまり気にならない気もします。前の章で述べた通り、「やり方次第では日の丸構図は有効」という例も兼ねてみました。



さて、次は場所を変えましょう。
続いてはこちらの公園です。


図7-5:岡本公園、あなたならどう撮る?

まあ、この森の中に何があるかまでは見えませんので想像しにくいですが、この中は楓とかがいっぱいです。秋は綺麗に色づくのです。

ということで、春の楓を主体に何枚か例を出してみます。

■例1:新緑の緑をメインに撮ってみる


図7-6:新緑の楓を撮ってみる例

春の新緑の季節ですので、その美しさをメインに撮影してみました。紅葉の時と同じですが、やはり主体となる葉というのは綺麗でないといけません。もちろん汚い葉で儚さを表現することも可能ですが、今回の場合は美しさになる為、綺麗なものを探します。

また、無数の葉があるよりも1枚だけにした事で、シンプルな絵になっていると思います。何も言わなくても「ココを見て欲しい」というのが分かりますね。


■例2:楓を星に例えて撮ってみる


図7-7:楓を流星群のように撮ってみる

楓と言えば、形はどこか星に似ている気がします。流星群のようにキラキラ感を出す為には少しプラス補正気味で、眩しい感じを出せば良いと判断しました。特に青空を入れるわけでは無いので、晴れでも曇りでも可能だと思います。

また、この場合は例のように明暗ハッキリしている方が良いですね。見つけるまでが大変ですが、見つけられる事がフレーミングの最も重要な部分です。




ということで、いかがでしょうか。

上記の例はどれも正解/不正解というのはありません。撮影者がそう言ってるんだから、表現しようとした事に対しての間違いは無いのです。但し、問題は「その表現が写真に出ているか」ということだけなのです。
この為に感性とテクニックが必要となるのです。

そのテクニックの中に、「構図(三分割法など)」であったり「露出補正」であったり、「絞り」や「シャッタースピード」があったりするのです。もちろん「レタッチ」もテクニックの中の一つです。

但しビギナーにとって最も重要なのは細かいテクニックでは無く「人の写真で感動し、自分の写真で反省する」事だと思います。

私の過去を振り返って見ますと、露出補正などについて雑誌では「緑、赤系はマイナスに、黄色、白系はプラスに!」などと書いてあるので覚えました。が、現実的には自分の表現によって適度に変えますので、鵜呑みにしても良くありません。

むしろビギナーの場合は頭ごなしに覚えるより「なんで自分の写真はこんなに暗い色なのだろう。そうか!その為に露出補正があるのか!」と気づく事が重要かもしれません。

例えば「どうして私の写真は川の流れが止まった様に撮れるんだろう」と思ったらシャッタースピードの勉強です。
また「どうして真っ白の花を撮ったのに、灰色っぽくなってしまうのだろう」と思ったら露出補正の勉強です。

自分の写真で反省しすぎて「もうダメだ…」となってはいけません。常に解決方法があるのに、現場で思い出さなかっただけなのです。

あまり抽象的な助言ばかりでも面白くありませんね。経験上、代表的な解決例を書いてみたいと思います。

疑問点 解決策
なぜか暗い色になる 最も多い例じゃないでしょうか。いい被写体を撮ってるにも関わらず、全体が暗いのです。プラス補正は分かりやすい解決方法ですが、そもそもディスプレイが暗くなってないでしょうか。モニターキャリブレーションをできるだけ行った方が良いです。

下の画像を比べると、左は明らかに暗いですよね。でも撮った写真が左ばっかりの色合いで並んでいると、「綺麗な白だ」と思いこんでしまいます。

       
← どっちが白色? →
あの枝(葉っぱ、花)が邪魔だ。 1歩2歩と横に移動しましょう。また管理されていない場所で雑草が邪魔なら抜いてしまっても良いでしょう。また、後の章でもお話しますが、ボケを使ってしまうのも手です。どうしてもうまくいかない場合は、別の場所に行くのがベストです。花を抜いたり、折ったりしないようにしましょう。


逆光の光が強すぎて主体が見えない どんなカメラでも限界はあります。強い逆光を受けながら手前の主体を明るくするのは主体に対して光を使う以外ありません。そんな時はどうでしょう、いっそ露出補正を大きくマイナスにして、シルエットで表現してみては。




どうでしょう。まだまだ色々ありそうですが、普段色々悩んでいる部分は、ちょっとした事で解決できるかもしれない気分になって来ませんか。

こういったのを徐々に試して身につけていく方法がベストです。何でも一度に覚えようとしない方が、楽しい写真ライフを送れます。


いかがですか。臨機応変に現場で面白いフレーミングを作れる自信はできましたか。そんなすぐに自信は付きませんね。
何度も外に出て現場で悩んだ方が良いでしょう。
外に出ても焦ってはいけません。その場所は毎日でも行ける場所ですから、散歩する犬を見たりしながらのんびりしましょう。

「凄い写真を撮ってブログにアップするんだ!」みたいな野心は捨て、コーヒーでも飲みながら「そろそろ撮ろうかな。」くらいで良いのです。失敗したら「また来週来るかな」で構わないのです。期限に追われて写真を撮るのはプロだけです。


おっと、なんだか説得しているみたいになってきました。要は気楽に適当に、写真なんてそういうものです。


次の章では「ボケのテクニック」について書いて見たいと思います。

ということで今回のまとめ。

・反省が大事!
・細かいテクニックを一気に覚えない!


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