「『シボリユーセンモード?』何それ?オートがいいよオートが。」
カメラのダイヤルを「P」に合わせている方はいないでしょうか。または絵のモード(風景、人など)にしてませんか。
実にもったいない。皆さんが見て感動してしまう写真に、「ボケ」がありませんか?
この「ボケ」を最大限使って写真を作る、その為に「絞り優先モード」というモードがあるのです。
もちろん場合によってボケの意味が無い時もあります。例えば広大な山々を撮影する際、その写真にボケは無いですよね。そういう時はボケは意識しなくて問題ありません。多くの場合はボケをうまく使う事で感動できる写真が作りやすくなる、という考えです。
ということで、早速カメラのダイヤルをAv(またはA)に合わせてみましょう。
このモードが「絞り優先モード」と言い、設定次第では最も“ボケ”の量が多くなるモードです。
「おいおい、写真がボケてもらっちゃ困るよ」
という声も聞こえてきそうですが、安心してください。ボケるのは背景などです。
ボケなど無しに、全てクッキリ見える状態で撮るのが正しいと思われるかもしれませんが、人間の目でも意外に背景はボケています。先の講座にも書きましたが、目の前20cm辺りに指を置き、その指先に焦点を合わせてみてください。背景はどうなっていますか?
どうでしょう、ぼんやりと背景がボケてないですか。
ちなみにこの写真はウメジロー撮ってる時に思い出して撮った私の指で、背景は梅です。綺麗な指でウットリしますね。ささくれた部分はレタッチで修正してますが、このことは内緒にしておいてください。
一眼レフの特徴とも言えるこの「ボケ」。英語では「Bokeh」と日本語がそのまま英語になっています。過労死(karoshi)と一緒です。凄いですね。凄いですか?
この「絞り優先モード」、名前からするとまるで「絞れば絞るほどボケが多くなるんだ!」と思いがちですが、実際は逆です。
これもまた人間の目で例えられるのですが、(ちょっと古いですが)「テレホンカードのパンチ穴から覗くと、遠くのものがよく見える」なんてのは有名だと思います。大学の頃は講義室の最後方に陣取る事が多かったので、ホワイトボードが見えにくい時は手で筒を作りそこから覗く、なんてことをよくやっておりました。
この小さくした穴、これが“絞り”です。
小さな穴を通す事で、手前から奥までよく見えるようになる、ということを覚えて下さい。
そうすると今回の場合、ボケを多くする事が目的ですので、逆に穴は大きくする必要があります。
その為にはカメラの設定で絞りの数値を小さい値にする必要があります。レンズによって設定できる幅は違いますが、「5.6」や「4.0」など、場合によっては「2.8」などといった小さい値が設定可能です。
とりあえず数値を小さい値に設定する事でボケが多くなるんだ、ということで今は構いません。
逆に大きい値、例えば「8.0」や「11.0」などにすると、手前から奥までよく見えてしまう、ボケの少ない写真になります。
さて、なぜボケがあると美しい写真に近づく事ができるのでしょうか。
写真というのは無限に広がる空間を長方形で切り取った絵となります。この絵の中で何かしらの意図を表現するのですが、隅から隅まで情報が入っていると、見る方は疲れるのです。
皆さんが誰かの写真を見る時を思い出して下さい。個展でも無い限り、隅から隅まで見ないと思います。まずは全体の雰囲気を見ると思います。そこで「お?」と思ったものをもう少しよく見るといった具合だと思います。
この時に「お?」と思わせる為の効果の1つがボケなのです。
先にも書きましたが、場合によっては必ずボケが必要というわけではありません。見る人が余計な所を見ないようにする為だったり、主体を引き立てる為に使うということを覚えてください。
ボケの作り方などテクニック的な所は後の章で。
ちなみにボケが無い写真のサンプルも載せてみます。ボケが全てではありません。味方にすれば表現の幅が広がるという意味合いになります。
次の章では「構図」についてです。早速撮る時の注意点に入ります。
ということで、最後にまとめを書くのが私のスタイルです。
カメラのダイヤルを「P」に合わせている方はいないでしょうか。または絵のモード(風景、人など)にしてませんか。
実にもったいない。皆さんが見て感動してしまう写真に、「ボケ」がありませんか?
この「ボケ」を最大限使って写真を作る、その為に「絞り優先モード」というモードがあるのです。
もちろん場合によってボケの意味が無い時もあります。例えば広大な山々を撮影する際、その写真にボケは無いですよね。そういう時はボケは意識しなくて問題ありません。多くの場合はボケをうまく使う事で感動できる写真が作りやすくなる、という考えです。
ということで、早速カメラのダイヤルをAv(またはA)に合わせてみましょう。
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このモードが「絞り優先モード」と言い、設定次第では最も“ボケ”の量が多くなるモードです。
という声も聞こえてきそうですが、安心してください。ボケるのは背景などです。
ボケなど無しに、全てクッキリ見える状態で撮るのが正しいと思われるかもしれませんが、人間の目でも意外に背景はボケています。先の講座にも書きましたが、目の前20cm辺りに指を置き、その指先に焦点を合わせてみてください。背景はどうなっていますか?
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どうでしょう、ぼんやりと背景がボケてないですか。
ちなみにこの写真はウメジロー撮ってる時に思い出して撮った私の指で、背景は梅です。綺麗な指でウットリしますね。ささくれた部分はレタッチで修正してますが、このことは内緒にしておいてください。
一眼レフの特徴とも言えるこの「ボケ」。英語では「Bokeh」と日本語がそのまま英語になっています。過労死(karoshi)と一緒です。凄いですね。凄いですか?
この「絞り優先モード」、名前からするとまるで「絞れば絞るほどボケが多くなるんだ!」と思いがちですが、実際は逆です。
これもまた人間の目で例えられるのですが、(ちょっと古いですが)「テレホンカードのパンチ穴から覗くと、遠くのものがよく見える」なんてのは有名だと思います。大学の頃は講義室の最後方に陣取る事が多かったので、ホワイトボードが見えにくい時は手で筒を作りそこから覗く、なんてことをよくやっておりました。
この小さくした穴、これが“絞り”です。
小さな穴を通す事で、手前から奥までよく見えるようになる、ということを覚えて下さい。
そうすると今回の場合、ボケを多くする事が目的ですので、逆に穴は大きくする必要があります。
その為にはカメラの設定で絞りの数値を小さい値にする必要があります。レンズによって設定できる幅は違いますが、「5.6」や「4.0」など、場合によっては「2.8」などといった小さい値が設定可能です。
とりあえず数値を小さい値に設定する事でボケが多くなるんだ、ということで今は構いません。
逆に大きい値、例えば「8.0」や「11.0」などにすると、手前から奥までよく見えてしまう、ボケの少ない写真になります。
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さて、なぜボケがあると美しい写真に近づく事ができるのでしょうか。
写真というのは無限に広がる空間を長方形で切り取った絵となります。この絵の中で何かしらの意図を表現するのですが、隅から隅まで情報が入っていると、見る方は疲れるのです。
皆さんが誰かの写真を見る時を思い出して下さい。個展でも無い限り、隅から隅まで見ないと思います。まずは全体の雰囲気を見ると思います。そこで「お?」と思ったものをもう少しよく見るといった具合だと思います。
この時に「お?」と思わせる為の効果の1つがボケなのです。
先にも書きましたが、場合によっては必ずボケが必要というわけではありません。見る人が余計な所を見ないようにする為だったり、主体を引き立てる為に使うということを覚えてください。
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ボケの作り方などテクニック的な所は後の章で。
ちなみにボケが無い写真のサンプルも載せてみます。ボケが全てではありません。味方にすれば表現の幅が広がるという意味合いになります。
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次の章では「構図」についてです。早速撮る時の注意点に入ります。
ということで、最後にまとめを書くのが私のスタイルです。
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