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“寄って撮る”はマスターできましたでしょうか。
寄って寄ってのマクロ撮影は、しばらくすると飽きます。

なぜか。

理由は誰でも撮れるからです。

花の場合は日本全国あちこちに同じものが咲いていて、しかもマクロ写真なので周りの風景は一切関係ありません。
北海道と九州で同じ花をズームして撮れば、全て似たような写真になってしまうというわけです。

誰でも撮れてしまう割に、写真全体が赤や黄色の賑やかな色になるので、「何か凄いものを撮った」という気分になってしまう所に、マクロレンズが万人に受け入れられない理由があるのかと思っています。

よって次に考慮すべきは「動きのある被写体を入れる」、これです。

今までは動きの無い花に対してマクロ撮影をしてきました。これは誰でも同じものが撮れてしまいます。
驚きの無い写真に魅力は無いと思いますので、ここで思い切って動きのあるものをマクロレンズで捉えるという一歩進んだ発想です。

私が同じように考えて撮っていたのが以下の写真です。

密の味
密の味 posted by (C)葱


コガネムシ
コガネムシ posted by (C)葱


モンシロチョウ
モンシロチョウ posted by (C)葱


ごちそう
ごちそう posted by (C)葱


花のクローズアップ写真だけでも失敗写真がたくさん出たのに、虫を入れると更に失敗写真が増えますが、これは練習あるのみです。

ここでマスターできるのは以下の内容です。

・虫の動きに合わせてピントリングを操作する。
・素早く目的の構図に持ってくる事ができる。


MFなので、虫にピントを合わせるのが非常に困難なのがわかると思います。

MFでのピントリング操作では無い方法として、「体を動かす」という方法もあります。シビアなピントに合わせるのにリングをグリグリ動かすよりは、自分がほんの少し前や後ろに動いた方が簡単にピントが合います。
カメラをしっかり手で固定したまま、ゆら〜っとほんの少しづつ体を動かして合わせるのもマクロでのピント合わせの技かもしれません。

本当にこの方法が正しいのかは私は知りません。完全に現場で「こうやった方がいいじゃん!」といった感じてやっています。
技だと思ってるのは私だけなのかもしれません。


ということで、虫にピントがあっていれば最初の段階はクリア。
構図まで考えられれば、ここでの内容はオールクリアです。

尚、撮影時は息を止めるというのがマクロ撮影の基本ですが、飛んでいくはずの虫が意外に飛んでいかない場合もあります。この時は長い無呼吸状態が続きますので、立ちくらみにご注意下さい。
健康第一でお願いします。


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