暖かくなると花の写真を撮りたくなってきます。
花はたくさんあれど、どの様に撮ったらいいかは難しいものです。ただ漠然と撮ってしまいがちだったりもします。

梅や桜の季節、満開になった花をどの様に撮るかもなかなか難しいものがあります。
ちなみに私が昨年撮っていた桜や梅の写真は以下の通り。
桜2
桜2 posted by (C)葱

大寒桜
大寒桜 posted by (C)葱

いかがでしょうか。特に何て事は無い、普通の花の写真です。「ふーん」くらいの感想でしょう。
私が今見ても別に何とも思いません。

しかしこれを撮った当時、私は「ワーオ!スゴイぜ!接写で撮りまくりだ!」と一人フィーバーしていたものです。
つまり当時私の持てる最大限の力を使った撮影だったということです。


花を撮る時重要なのは前景、被写体、背景の関係だと思います。
上記の私の去年の写真は背景が全く考えられていません。そんなに重要だとも考えてませんでした。

では背景に何を入れれば良いのか。

私は場所によって違いますが、丸ボケを入れたり、花を入れたり、緑を入れたりしています。

その中でも丸ボケについてはレンズによって違いがありますので、ご自身で使っているレンズの特性を知ることも重要です。

例えば私のマクロレンズは「CANON EF-S60mm F2.8 マクロ USM」というレンズですが、F値による丸ボケ表現の違いは以下のようになっています。

F2.8での丸ボケ
F2.8


F3.5での丸ボケ
F3.5


F5.6での丸ボケ
F5.6


F7.1での丸ボケ
F7.1

いかがでしょうか。
光の強さによりますが、開放した方がより大きな円となっていて、絞ると角張ったボケになってしまっています。

ちなみに開放F値(F2.8)で正円に見えていないのは光の入射角が左上なので、右下の円がケラレた状態になっていると思われます。弱い光であれば、ここまで円が大きくなりませんので、ほぼ正円になるはずです。

また絞り込むと7角形になってしまっているのは、絞り羽根によるものです。このレンズの場合、7枚の絞り羽根を使っているので、7角形のボケが見えています。F5.6の角張ったボケが見えた時点で絞り込むのは控えた方が良いです。

こちらのサンプルの場合はF4.0です。
早朝の柔らかい光を使って撮影しています。
キラキラの梅
キラキラの梅 posted by (C)葱

多くの丸ボケを入れたいと思い、多少絞っています。
梅の花は完全に開いてもおらず、主役にしては多少物足りませんが、丸ボケの多さで、マンガの一コマのように仕上がっています。

こちらの場合はF2.8です。
ちなみにレンズは「CANON EF16-35mm F2.8L II USM」で、昼間に撮影しています。
迫力の梅

この場合の意図は丸ボケを出しつつ、背景の木を大きくボカしてマンガで言う集中線のような効果を狙ってみました。


だいたい効果はお解り頂けたかと思います。背景に丸ボケを入れると、花が際だつという事です。

丸ボケの撮り方は、背景に光を入れれば大抵出てきます。直射日光は強すぎると共に、目やカメラを傷めるので禁止です。木からこぼれた光や、間接的な光を背景に入れる事が望ましいです。

ということで、背景を工夫した花の撮影、実践してみてはいかがでしょうか。

2008年3月30日追記
新しく玉ボケ(丸ボケ)の作り方を書きました。

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