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まさかの第五回です。
今回は実践編です。

第四回までで、どの様に被写体を捉えれば良いかをお話しましたので、カメラを持って外に出ましょう。

ちなみに真似をすれば良いという話ではありません。あくまで現場で何に感動して、それをどう1枚に収めるのかの参考例です。

私の中での失敗例と成功例を比較して、あなたの感性に合っているかをご参考まで見て頂ければと思います。

では最初の例から。

作例1(失敗例はクリックで拡大します)
梅_空間上 梅花

いきなり最初から難しいですね。左が失敗例。右が成功例。もし右の写真を撮っていなければ私としては左でも成功としたかもしれません。

この2枚、何が違うかと言えば背景です。
この場合被写体は上でも下でも良いのですが、上に持ってきた場合、背景に入る余計な枝が少ないのです。
枝が全て悪いというわけでは無いのですが、失敗例の場合は一番見せたい被写体の上に黒い枝の集中部分が見えてしまっていますので、これが気になるわけです。

右に左に動いてなるべく入らないようにしますが、選べる花自体が少ない時期ですので、仕方ない場合もあります。

では次の例。

作例2(失敗例はクリックで拡大します)
電車のある風景_横構図 電車のある風景

空の模様が印象的な夕暮れに、電車を入れた風景写真です。
強調すべきは空の美しさと感じました。広角レンズで画面の9割程度を空が占める縦と横の構図です。

縦構図の成功写真は木と鳥も入っていてなかなかバランスが良くなりました。
対して横構図は電車の左右が何か寂しいです。
空の綺麗さは横の方が広がりがありますが、やはり縦構図の右の写真の方がグッと来ると思います。

続いて次の例。

作例3(失敗例はクリックで拡大します)
空の世界_空アリ 空の世界

同じく空の写真です。
今度は美しい空が水面に映っている部分をどう撮るかという問題です。
失敗例の写真は水平線が丁度目線に来ていて見た目に不快感はありません。空と対象となる水面が映っている事で壮大感が出ていると思います。

しかしここは写真の世界で言う“引き算”が必要です。

自分が感動した部分は空では無く、水面に映った美しい空です。空と水面を一枚に収めると、「空も水面も綺麗だね」となります。
最初に見て思う理想の感想は「水面に映った空が美しい」だと思いますので、ここは惜しまずに空をカットした右側の写真が成功となるわけです。ちなみにもっとカットしてもいいくらいだとは思います。

空をカットすることで、写真を見た時に自然と水面の方に目が行ってしまうというわけです。

続いて次の例。

作例4(両方共クリックで拡大します)
横構図 縦構図

こちらも縦構図か横構図かの違いです。

下部に写る建物が一般の建物でなく、何か特徴あるものであれば横構図でも良かったかもしれませんが、特に見せたいものでも無いのと、横構図の場合は画角の広さから送電線が写り込んでしまっています。
よってこの写真の場合は縦構図の方がしっくり来ている気がします。

また斜め構図も「ここだ!」と思った時には使ってみるのが効果的です。理路整然と撮った時よりも奥行きや広がりを感じさせる事ができます。

LA VITAストリート
LA VITAストリート posted by (C)葱

都会の青い空
都会の青い空 posted by (C)葱

高島屋南館
高島屋南館 posted by (C)葱

いかがでしょうか。
斜め構図のポイントは見せたい場所を傾かせすぎないというのが重要です。
最後の写真などは、斜め構図とは言っても正直やりすぎです。が、視線が建物の不思議なラインに行き、左下の平地からどれだけ傾いているかは解りにくくなっていますので、アリと言えばアリです(どんな写真でもアリなんですが)。


ということで総括しますと、

・基本を押さえた上で、現場で臨機応変に構えを変える

となるかと思います。

そもそも今回挙げた写真は第四回までに書いた“空けるべき空間”が全く守られてません。三分割法などで基本に沿った方法で攻めるのも最初の一歩ではありますが、自分が本当に感動しているのはココなんだ、と表現する為にはセオリーを破る事も一つの手です。

今回は私の住んでいる場所で、見慣れた風景ではありますが、意外に色々迷います。よって旅行先などで名所に行った際は更に難しくなると思って間違いありません。

特に三脚を使ってじっくり撮るタイプでない私のような者は、現場でパッと閃くそれが楽しみでもあったりします。

浮かれ写真にならないように気を付けましょう。
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