HDR(high dynamic range)をご存じでしょうか。HDRI(high dynamic range image)とも言います。

要は数枚の露出の違う画像から、良い所を取り合って1枚に合成する技術と言えば良いのでしょうか。
サンプル画像を出すと以下のような感じです。
元画像(-1.45)
01_馬駆ける秋_元画像(-1.45)
露出オーバー(+0.55)
02_馬駆ける秋(0.55)
露出アンダー(-3.45)
03_馬駆ける秋(-3.45)

↓HDR加工↓

(HDR)馬駆ける秋
(HDR)馬駆ける秋 posted by (C)葱


いかがでしょうか。元画像と比べると色の乗り具合が若干違うと思います。

次のサンプルです。

元画像(-1.00)
01_夕焼け_元画像
露出オーバー(+1.00)
02_夕焼け_露出オーバー
露出アンダー(-3.00)
03_夕焼け_露出アンダー

↓HDR加工↓

(HDR)夕焼け
(HDR)夕焼け posted by (C)葱


だいたいお解り頂けたでしょうか。

明るい部分と暗い部分を一度に撮ることができればこういった加工は必要無いのですが、カメラのレンズにも限界があります。人が見ることのできる色の幅(レンジ)とカメラの見ることのできる色の幅は違います。
明るい背景の手前に人物を置いて、人物に合わせて撮ってみると背景は「白とび」しますし、背景に合わせれば人物が「黒とび」となります。目では綺麗に見えているのにです。

それらを補えるように、HDRは“色の幅を高く持たせる”画像を作る機能と言えます。

とは言え、この加工が正しいかと言えばそういう事はありません。

例えば上記例で言うと、2枚目の画像の方は画像下部に電線が見えています。また、右下にも余計な雲らしきものが見えて来ています。
この画像の場合は、夕日が大木のシルエットを作り出している所を見せたかったので、電線は全く必要ありません。
よって、必ずしもレンジが高ければ良いというものでもありません。
あくまでデジタル加工の手段の1つとして捉えて頂ければ良いのかと思います。


ということで、これらの加工についてはPhotomatixというソフトウェアを利用しています。プロ版は99ドル(US)ですがBasic版は無料です。違いはHDR作成時に様々なパラメータがあるのがプロ版。基本的な変更しかできないのがBasic版です。

ダウンロードはこちらの下の方にある「Photomatix Basic」と書かれた場所からできます。

機能豊富なプロ版は試用版として利用可能ですが、試用でHDR加工するとPhotomatixのロゴが入りますのでご注意下さい(ある一定の大きさからロゴが入ります)。


準備頂く3種類(4種類でも良いです)の画像は、RAWデータから起こしています。「ここだ!」という補正値を基準に -2 と +2 をそれぞれ生成しています。例えば適正露出が +0.5 であれば -1.5 と +2.5 を生成する感じです。
必ずこうしなければいけないというものでも無いので、適当に変更して下さい。

準備ができたら以下の手順で加工します。

1.Photomatix Basicを起動
2.ctrl+Gを押す
3.Browse...ボタンで準備した3つの画像を読み込んでOKボタン
4.OKボタン→OKボタン
5.上部[HDR]メニューから[Tone Mapping]


だいたいこんな感じです。手順4の時点で汚い画像が表示されるので「やっぱり自分にはできないか」と思ってはいけません。トーンマッピングが重要です。

では以下より作成してみたサンプルを。

元画像HDR加工
恐る恐る_元画像(HDR)恐る恐る
(HDR)恐る恐る posted by (C)葱
ぽっこりおなか_元画像(HDR)ぽっこりおなか
(HDR)ぽっこりおなか posted by (C)葱
変わり種_元画像(HDR)変わり種
(HDR)変わり種 posted by (C)葱
ごちそう_元画像(HDR)ごちそう
(HDR)ごちそう posted by (C)葱
コスモスの丘_元画像(HDR)コスモスの丘
(HDR)コスモスの丘 posted by (C)葱


希にHDR特有の合成感が出てますが、だいたい自然な仕上がりかなと思ってます。

2008/5/1追記Photomatix Proも使ってみました。

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